AT-AT 胴体部分の創作 その7


映画『トップガン マーヴェリック』について、先日ふと思ったのです。思ったと言うよりも気付いたのです。主人公マーヴェリック達に課せられたミッションて、『新たなる希望』のデス・スター攻略作戦そのものだなと。

敵からの攻撃を避けるために渓谷の間を戦闘機が疾走するシーンとか、小さなターゲットにミサイルを撃ち込むシーンとか。

で、ネットを見てみたら、実に多くの方が同じ指摘をされていて、思わず「ですよねー」と一人つぶやいてしまいました。むしろ気付くのが遅過ぎて、そんな自分が恥ずかしくなりました。笑

 

それでは本題です。これは実に2年ぶりの登場です。

これは皆さんご存知のAT-AT胴体の後面、私のブログでは『AT-AT臀部』と命名していた部分です。とうとうこれを胴体に取り付ける日がやって来ました!

但しその前に、改修しなければいけない部分があります。この臀部の両サイドのパネルが僅かに波打っているのです。

この部分はテーパーになっている為、それを再現するのに0.3mmの薄いプラ板で箱組をして、中にエポキシパテを詰めて強度を持たせました。そのエポキシパテに含まれている樹脂の影響でしょうか、これを完成させてからの2年の間にプラ板を変形させたのではないかと私は考えました。

果たしてそれが正しい原因なのかは分かりませんが、これは作り直すしか方法は無いと思い、カッターで無理矢理切り離した途端に画像のようにプラ板は更に反り返ってしまいました。黄色い物体は2枚のプラ板にサンドイッチにされていたエポキシパテです。

この部分は胴体後方のパネルとの接合部分でもあります。それなりの強度も必要なので2.0mm厚のプラ板で作り直しました。とは言っても改修後の画像は最初の画像と殆ど見分けがつきませんね。

 

まだ胴体の形状がこれで正しいと言い切れない状態で、臀部を取り付けてしまうには中々勇気が必要でした。形状の間違いに気付き、また直ぐに無理矢理外すことになる可能性があるからです。ただこれをしっかりここに取り付けないことには、逆に形状の間違いを見つけ出すことができないと判断したのです。

と言うことで、思い切って取り付けました。

んー格好いい! 一気に創作が進んだようで気持ちがいいです。

 

そして次はこの胴体の装甲パネルに厚みを付ける作業を考えていたのですが、厚みを付ける前にこの胴体の内側に「底面」を付ける必要があると考えました。

で、これに随分時間が掛かりました。底面までの深さを割り出し、そこにぴったり入る底面の形状も割り出さなければいけませんでした。

プリントアウトした図面に幾つもの線があるのは、(最近よく使うワードですが)試行錯誤している証です。

で、これが底面を付ける前の胴体の内側です。沢山の壁を立てることで強度を付け、経年劣化を出来るだけ防ぎたいと考えたのです。まるで船の隔壁みたいです。

そしてここに仮ではありますが底面を配置したのがこの画像です。何度も図面を引き直し、やっとぴったりとハマる物が出来ました。

で、今回の記事はここ迄です。短い記事ではありますが、少しづつ着実に創作が進んでいます。

 

ところでところで、最近【Merlin Models AT-AT】と言う名のキットについての、レビューや製作動画をYouTubeでよく目にします。

但しどれも英語で語られているので、恥ずかしながら何を言っているのか私にはさっぱり分かりません。笑 ただ画像を見る限り、今までに販売されたAT-ATのモデルとしては1番本物に近い物だと思われます。

当然私には手が出させる物ではないと思われますが、だからと言って「欲しい! 手に入れられなくて悔しい!」なんて感情は全く湧いてきません。

それはAT-ATを自分で創作する喜びの方が、今は何倍も優っているからなのでしょうね。

ではまた。

“AT-AT 胴体部分の創作 その7” への4件の返信

  1. 3回以上のワクチン接種証明があれば入国ができる恩恵にあずかり本日予定通り帰国しました。
    どこかのコメントに書いたかもしれませんが、Merlinのものは元をバンダイのスケールアップに近いですが、ボディーの曲面は再現されていないとかグリーブルなんかもCAD上でミラーしてしまっているところもあるし、極めつけは臀部の223パーツの内部のグリーブルは上下逆さまです。
    FBで制作途中という予告が流れたときに、どなたかが「ドナーパーツをちゃんと集めてやっているというならばそれらの箱を見せて欲しい」というコメントがありましたがしっかり無視されていて、原形もしくはCAD作成時にドナーパーツをスキャンまでやってAT-ATを再現しているとは思えません。その後の別の商品では予告ビデオのなかで、これだけ集めてやっているよみたいな紹介はしていましたが。他にCADベースでやっているところ(会社)も似たり寄ったりだと思います。それはそれでどこまで許容するかは個人の自由であります。
    StudioScaleと言っているものの中では、個人的にはATATRON(第1世代)と言われていたものがディスプレイモデルとしては一番よくできていた印象を持っています。ATATRONは最初のバージョンからさらに海賊リキャストされて世代を重ねた別バージョンが存在するようで最近どこかのFBで見たものはかわいそうになってしまうくらいひどい出来になっていました。

    1. こんにちは 健太のパパさん。

      無事帰国されたのですね。
      【Merlin Models】がバンダイのキットをスケールアップしているのだろうとは感じていました。
      バンダイが間違って再現している箇所が、Merlinでも同じように再現されているのを発見しましたから。

      それでも【ATATRON】よりも数段いいデキだと思ったのは、私がネットで見ていた物が第1世代ではなかったのでしょうね。

      自分が知らなくて興味深い情報を沢山教えていただき、とても感謝いたします。面白いですねー。

      これらの商品はかなりコアでマニアックな人を対象にしますので、生半可な物を作るとすぐに揚げ足を取られてしまいますね。

  2. お世話さまです。

    タミヤの薄いプラ板と白キャップ接着剤の組み合わせは、高確率で事後変形しちゃいますね。
    硬化後のエポキシパテも柔らかいので変形防止効果が無かったと考えます。
    流込み接着剤と硬いポリエステルパテであれば結果が違ったかもしれませんね。

    臀部が取り付けられて楽しい絵になりましたね。
    この際、底面にこれまでの成果物とペガサス・エンジンを仮置きして将来の姿を先取りすると凄くテンションが上がりそうですね。

    トップガンのシーンは、普通に訓練でやっているので、似ていただけだと思います。
    第5空母航空団でも四国の山中で飛行訓練を実施していて、早明浦ダムに装備品を落とす事故も何件か発生しています。
    夢の無い話で申し訳ありません。

    それでは!!

    1. こんにちは ymmt3bikeさん。

      やっぱり事後変形しちゃいますよねー。
      私もそれが気になって最初は2.0mm厚のプラ板で創作しようと考えていました。
      ただそうすると加工も難しくなりますし、重量も増してしまいます。そして何よりコストがとんでもなく掛かってしまうと判断し今の創作となっています。
      その判断が凶と出るのは何年後になるのでしょうかね。笑
      ポリエステルパテでの補強を考えてみます。アドバイスありがとうございます。

      底面に流用パーツを取り付けたい衝動をずっと抑えて創作を続けています。笑
      ペガサスエンジンに手を加えるのが怖くて、どうしたものかと最近よく考えています。

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