AT-AT 胴体部分の創作 その5

今回の記事はまずこの画像から。さて、これは何でしょう。

と、唐突にクイズ形式で初めてみても困惑しますよね。笑 何なのか分かる訳もないですね。

 

At-ATの胴体部分の創作で、以前から懸念していたのがイエローで囲んだこのディテール達です。

突貫工事で製作されたAT-ATの撮影用モデルですが、この楕円状に窪んだこのディテールは全てが綺麗に揃っています。なんでこれは、決して手彫りされたものではないようです。

それにこの窪みを拡大してよく見ると、どれも画像のように、ピンクで示した上部の窪みは浅く、ブルーの矢印で示した下部の窪みは深くなっているように見えます。

きっと何かの既存のパーツを埋め込んだものだと思われるのですが、これに関する情報を手に入れることは出来ませんでした。海外のモデラーの創作の様子を見てみると、この部分はさらっとスルーされていて、あっという間にディテールが入ってしまっています。笑

ですので結局冒頭の画像のように、私は自作することにしました。

プラ板を数枚重ねてブロックを作り、そこに手彫りで窪みを作りました。画像はかなり拡大して撮影していますが、実際はとても小さな物なので画像ほど手彫りの荒さは目立ちません。

これをシリコンで型取りした物がこれです。きっとこれをご覧の方は思われていると思います、窪みの中にある長方形のディテールをなぜ再現していないのかと。

この窪みはAT-ATの胴体の左右全てに26箇所もあります。つまりこのシリコン型で最低26個のパーツを複製しなければいけません。そのためできるだけシンプルな形状でないと、複製の途中で型が破損してしまう恐れがあったのです。

で、まずは胴体の中央部分用に11個複製しました。今の所シリコン型の破損はありません。

 

この複製したパーツを胴体にはめ込むために、この部分を開孔しなくてはいけません。そのためのガイドラインを入れた図面をプリントアウトして胴体に貼り付けました。

因みに、画像の右上にある数字はこの図面を製作した日付です。図面を頻繁に引き直していたら、どれが最新の図面か分からなくなってきたので、間違えないようにその都度修正日を記すことにしたのです。

この画像を改めて見るとピンクのガイドラインが無駄に多くて、試行錯誤しているなぁーと我ながら思います。笑

 

画像の左から順番に、開孔して、そこに複製したパーツをはめ込み、パテで表面の段差や隙間を埋めています。

1番右の画像ですが、今ならこのような補正をするのに最適な方法や、そのための素材が多く販売されていると思われるのですが、古い人間の私としては、結局手元にあった【タミヤパテ】でこの作業を済ましてしまいました。

この画像を見て「あー効率の悪いことやってんなー」と思われている方がきっといらっしゃるのでしょうね。笑

 

で、ここ最近はこの作業をひたすら地味に10回繰り返していました。

こんなことが出来るのは、これはもう性格ですよね。笑 普通の人なら大概途中で投げ出したくなるでしょう。

で、皆さんももう気付いていると思われますが、勿論私も創作の途中で薄々気付いてました。「今ひとつ窪みの下部が深くなってないよね」って。笑

これはかなり自分の中で葛藤したのですが、結局許容範囲ってことで作り直すことはしないと決めました。

但しこの部分に使われているパーツが判明した時は作り直すつもりいます。どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、コメントをお待ちしています。

 

てことで前に進みます。じゃないといつまで経っても完成に近づきませんから。

ではまた。