AT-AT 頭部の解析と創作 その3


最近の私にしてはブログの更新が珍しく早いです。笑

さて、前回の記事で予告した通り、AT-AT頭部の両側面にある皿型のドーム(ブラスターの銃座)の創作について書いていきます。AT-ATを巨大な獣に見立てて、この部分をAT-ATの『目』と表記したいと思います。

私の判断ではこの『目』は、この様な形の既成パーツをそのまま流用したのではなく、【プラストラクト】のドーム型パーツ等を加工した物ではないかと考えました。その理由は2つあります。その1つはこの画像の矢印で示したエッジのラインにあります。ILMのスタッフには悪いのですが加工処理がとても雑です!笑 きっと急いで制作する必要があったのでしょうね。

それからもう1つは、私が調べた所このAT-ATの『目』は左右で大きさが違います。笑 ほんの僅かな違いなのですが『右目』に対して『左目』の直径が1mm程大きいようです。

とは言っても円周率やら高さやらを色々掛け合わせるとまぁまぁな違いになりますよね。(ドーム型の立体物の体積を求める計算式は知りませんけど)その違いは画像を見比べてみてもよく分かります。これも手作業で加工を施した結果だと言えます。

 

それでまずはネットの画像からこの『目』の大きさやRの角度(『眼球』の膨らみ)を割り出そうとしたのですが、写っている角度によってこの膨らみがそれぞれ全く違って見えて埒が明きません。

それで思い切って【バンダイ 1/144 AT-AT】のパーツを中心からカットし、それをスキャンしました。上の画像の右のモノクロ画像がそれです。前にも書きましたがその為に購入したキットですので、勿体無いですがお許しください。

で、割り出したサイズからそれに近いと思われる【プラストラクト】のドーム型パーツを購入してみました。

左が【楕円ドーム VHE-225】で、右が【皿ドーム VHD-175】です。ネットのショッピングサイトではこのドームの直径と高さは分かるのですが、Rの角度までは分からないので実際に購入してみるしか方法がありませんでした。で、結果を言いますとどちらも「はずれ」でした。 笑

ピンクのラインで示した『目』のサイズを重ねてみた所どちらも合致しません。ですがせっかく購入したので、これから削り出して『目』を創作してみた物のが前回の記事の最後に載せた失敗作達です。

1つ【楕円ドーム VHE-225】から削り出した『目』は、一見成功した様に見えますが膨らみが少し足りません。昨年末に投稿した記事の画像の物がこれです。

つまりここまでが昨年12月に行った創作の話でした。いやーなんて長い前書きでしょうか。笑

で、ここからがつい最近行った創作です。つまり前回予告したリベンジ編です。今日は長い記事になりそうです。笑

昨年の失敗を参考に再度購入した物がこれです。【楕円ドーム VHE-200】です。前回の物よりワンサイズ小さい物です。見ての通りRの角度がぴったり合致しました。ですの後はこの円周部分を削り落とせば良いわけです。

と、何度も「削り出し」や「削り落とし」と書いていますが、ここから具体的に書いていきます。

久々に登場しました自家製「旋盤」です。これに【楕円ドーム VHE-200】を貼り付けます。と簡単に書きましたが、これの中心軸にぴったり【ドーム】を合わせるのには中々苦労しました。

次に目安となるガイドのプレートを用意して、これにぴったり合う様にフリーハンドで削っていきます。

削る作業は刃先がしっかりしたPカッターをペンチでがっちりホールドして行いました。こうまでしないと刃先を弾かれて大きな怪我をする恐れがあるからです。

削り過ぎない様に慎重に作業を続けましたので、これ1つを仕上げるのに3時間も掛かってしまいました。笑 失敗を想定して2つ購入していたのですが無事仕上がりました。せっかくですのでもう1つも削ってみる事にしました。次はもう少し早く出来るでしょう。

と思っていたら、やっぱり3時間掛かってしまいました。笑 こちらも成功しました。1つでも成功すればそれを複製しようと考えていたのですが、これでその必要はなくなりました。

画像を見ていただくと分かるのですが、ドームの高さは均等ではなくサイドを斜めにカットされています。その意図ははっきりしませんが、この処理により頭部を構成する面が増えて、より立体感を強めています。それにこのサイドの面が「二重まぶた」に見えてチャーミングな『目』になっています。笑

これも前に書いた様に、きっちりと引かれた図面を基に創作された物ではないが故の制作現場の自由さを感じます。ジョー・ジョンストンのイラストにもこの様な表現はありませんので、きっとこれは制作時に思い付いたアドリブ的な処理だったのでしょう。

で、完成して嬉しくなったので、仮ではありますが早速貼り付けてみました。こうして見るとやはり角度によってドームの膨らみが全く違って見えます。

フリーハンドの作業でしたが意外にも左右同じサイズに仕上がりました。ここは実物のスタジオモデルの様にサイズを違えるべきだったでしょうか。笑

 

蛇足ですが、今回【プラストラクト】の【楕円ドーム】を購入する際に、ついでに【半球ドーム VHH-525】も2つ購入しました。これ、何か分かりますか?

これはタイ・ファイターのコクピットのベースになっていると言われている物です。【VHH-525】の数字はドームの直径が5.25インチである事を示していて、ミリメートルに換算すると直径133.4mmになります。実際にこれを手にしてみるととにかくデカいです! これに両翼が付くと考えるととんでもなくデカい物になります!

と、書いてはみましたが作りませんよ。タイ・ファイターは。ただ手にしてみたかっただけです。大きさを実感してみたかっただけです。笑

と、いう事で今日はこれで終わりにします。上の画像を撮る時、ほんの少しエッシャーの絵を意識してみました。笑 お分かりいただけますか?

ではでは。

2 Replies to “AT-AT 頭部の解析と創作 その3”

  1. お世話さまです。

    いつもながら緻密な解析ですね。板の箱組に曲面のパーツが加わると途端に見映えが良くなりますね。

    当方はTIEボマーのディテールを確認していますが、コックピット側の胴体は1mm長いという情報に基づいて画像から解析してますが、なかなか計算が合わず難儀してます。

    エッシャーの絵は、指の高さは全て同じだけど、親指が一番高く見えるでしょうか?

    それでは!!

    1. こんにちは ymmt3bikeさん。
      相変わらず大量にくるスパム広告の中から、ymmt3bikeさんからのコメントを間違って捨ててしまわない様に見つけ出すのに苦労しています。笑

      ILMスタッフのラフなプロップ制作のおかげで、左右の形状が違っている箇所が沢山あって困ってしまいます。
      それはきっとTIEボマーでも同じなのでしょうね。
      その違いを忠実に再現するのはナンセンスな考えなので、自分もILMスタッフの様に頭をラフにして創作できないものかと考えています。

      とは言いつつも細かい箇所にこだわってしまい、何度も作り直しを繰り返している為、記事にするほど進捗状況に変化がありません。笑
      近いうちにまたブログが更新できればと、ちょこちょこと創作を進めている毎日です。

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