次に気になる箇所はこちらです。
この四角いパーツも引き続き【タミヤ 1/35 ドイツ Sd.kfz223 無線指揮車フンクワーゲン】の物なのですが、ご覧のように実際の【フンクワーゲン】のパーツはESBファルコンの物とは違い下部が一回り小さくなっています。
前回の記事で【エアフィックス 1/76 スコーピオン】の車体の上にあるリングを採寸した時に、この四角いパーツのサイズも一緒に採寸していたのですが、大きさ的には【フンクワーゲン】のパーツの長い辺の日さし部分をカットし(点線)、短い辺の日さしの下にプラ板を貼り段差をなくした物に一致します。
実際にそう加工した物がこちらです。
これが正しいとすると逆に、なぜILMのスタッフはこのような手間の掛かる加工をしたのか不思議になります。
それからもう一つ。【タミヤ 1/700 信濃(旧版)】のお馴染みの四角いパーツですが
実際は左に添えたパーツのように勾配のある形をしているのですが、このプレートに付いている3つの【信濃】パーツはどれも上面が水平になるように加工されています。
なぜこのようなあまり意味のない加工をわざわざしたのでしょうか。そう考えるともしかしたら、前回の記事で取り上げた【スコーピオン】の上のリングも直径を小さくする加工をしたのではないかと疑ってしまいます。
次にこの個性的な形をしたパーツは【タミヤ 1/20 タイレルP34 シックスホイーラー】の物ですが、このキットには「ブラジル産」の物があるのを最近教えていただきました。
自分が所有しているキットを確認してみたところ「ブラジル産」とそうでない物がありました。画像の手前にあるのが今でも模型店で購入できる現行のキットで、奥の2つが中古で買ったキットなのですが、これがどちらも「ブラジル産」でした。
ですので私の中では「旧キット」=「ブラジル産」と言う認識が出来上がってしまったのですが、この考え方は短略的ですかね。
ランナーを見てみると、旧キットのランナーにはしっかりと「MADE IN BRAZIL」と「TYRRELL」の文字があります。これは【タイレルP34】固有のランナーである事を意味していますね。
もう一方の現行キットのランナーには数字のみの表記で、これは私が持っている【タミヤ 1/20 J.P.S.MkⅢ ロータス78】のランナーと同じ物でした。
パーツを比較してみると確かに微妙に形が違いますね。右のパーツが「ブラジル産」で、ESBファルコンに使われているのはこちらのパーツです。
その他のパーツに関して書いておきますと、前のパーツ解析の記事では触れていませんでしたが白い半円の棒状の物は【エアフィックス 1/144 サターンV】のパーツを使用しました。コの字のパーツは流用の物なのか判断が付かなかったので、ここは太さの近いプラ棒を曲げて取り付けています。
このプレートに関してはまだ不明なパーツが幾つか残っていますので、サーフェイサーは吹かずにこのままの状態にしておきます。
こんばんは。
ここでもブラジル産が使われていましたか。
ん~。
ここも現行型で我慢しておくかなぁ。
それにしても、ブラジル産のキットは日本でも相当数が出回っていたのでしょうか。
面白いですね。
理解に苦しむ加工がされていたパーツは一つや二つではないのですね。
これは出所を隠すため?
製作者の好み?拘り?
製作者の話を聞いてみたいものです。
こんにちはtaraさん
私は中古で手に入れたキットがたまたまブラジル産でしたので、このキットの希少価値が分かりません。笑
かなり出回ったいたとは思うのですが。
私はそんな事も知らず、ランナーからパーツを切り離し現行キットのパーツとゴチャ混ぜにして保管していましたので、
どっちがどっちのパーツなのか解析に苦しんでいます。汗
なぜあの様な加工をしたのかは、今となってはもう解明できませんよね。
案外何も考えず拘りも持たず、ただ単に楽しんで作っていたのが真相なのかも知れません。
ミレニアムファルコンはILMスッタフ達に凄く愛されたビークルだったようですから。