マンダラ 解析と創作

ミレニアムファルコンの上部後方。排気口ダクト6つと半端ない数の流用パーツが並ぶ、この一段高くなった扇型のプレート部分を「マンダラ」と呼ぶのを知ったのは以外と最近のことてす。

この呼び方が好きか嫌いかをここで論じたりはしないですけど、まぁあ何か呼び名があると今後も都合がいいので、私もこのブログでは「マンダラ」と表記していくことにします。

で、前回の記事(随分前になりましたけれど)で、このマンダラのパーツ解析とパーツの付け替え作業を予告しましたが、流石にこの部分はミレニアムファルコンの最大の見せ場でもありますし、そう簡単に全部一度にご紹介出来るとは思えませんので、ゆっくり丁寧に小出しにしていこうと考えています。

 

そもそも初めに、このマンダラの形は正解なのかと言う問題になりますが、それを言い出したらキリがありませんので、ここはきっぱり「このマンダラの形は正解だと判断して、修正等の手を加えることはしない」と決めました。

次に既存のディテールを削り落とした後に残る排気口ダクトの丸い凹部分を基準し、流用パーツを貼り付けていこう考えたのですが、ここで先を急ぐといつもの失敗を繰り返してしまいます。

はたして「この6つの排気口ダクトのサイズ、位置は正しいのか?」と言う所から考えていく必要があると判断し、今日は朝から色々検証していました。

 

このDeAGOファルコンの排気口ダクト。サイズと位置はさて置き、形の違いはひと目で分かりますよ。3Dプリンターで作った交換パーツもネットでよく販売されていますが、やはりここは頑張って自作することにします。ですのでESBファルコンの画像を何枚も凝視して、まずは作図をしてみました。

まずこの排気口ダクトの外径にはテーパーがついているのですが、ESBファルコンの物は真横から見ると側面の角度(テーパー比)が大きく、そのラインも真っ直ぐでシャープ(青のライン)なのに対し、DeAGOファルコンのは僅かに膨らみがある放物線テーパー(オレンジのライン)になっていて、そこがなんとも野暮ったい印象を与えています。

また、排気口の径もテーパー比の違いに比例して大きく(ピンクのライン)なっていますが、ESBファルコンの径は実際は少し小さく(緑のライン)、故に引き締まって格好良く見えます。

このテーパーの違いは海外のモデラーの方がtheRPF等で既に指摘されていますね。ただサイズに関してはほぼ合っていて、ESBファルコンの物と大きく違わないことが分かりました。

但し、位置は違っていました!(んーやっぱり)

画像の四角いパーツは【ハセガワ 1/72 ドイツ 600ミリ自走臼砲「カール」貨車付】の物で、実物のパーツと並べると大きさ形はほぼ同じなのですが、付いている位置が2枚の画像を比較すると随分違うのがお分かりいただけますよね。

マンダラの上端(ピンクのライン)と【カール】のパーツ上辺(オレンジのライン)との間隔。【カール】のパーツ下辺が丸くカット(青のライン)されていないと想定したライン(オレンジのライン)と排気口ダクト(ピンクのライン)との位置関係。

この画像から判断するとDeAGOファルコンの排気口ダクトの位置は約3mmも下にあることが分かりました。

この一ヶ所を見ただけでもこんな違いがあると言うことは、他のパーツ位置も全てが連係して違っていると言うことです。けれどもマンダラの大きさからすれば僅かな違いでしかありませんので簡単に調節できるでしょう。幸いにもESBファルコンの流用パーツ達は、ANHファルコン程ぎっしりとは配置されていませんので。