右舷トラクタービーム投射装置 創作その1

この箇所は、流用パーツをただファルコンの表面に貼り付けてディテールを表現すると言うレベルの物ではなく、流用パーツ自体を組み合わせてトラクタービームの投射装置を作ってしまうと言うILMスタッフのセンスが一番光っている箇所と言えます。

 

では、解析したパーツの加工を始めます。

シャーシーにあるダボ穴で位置を揃えるとシャーシーの間にあるエンジンの位置が微妙に変えられていることに気が付きました。ここにILMスタッフのこだわりを感じます。

ESBファルコンのディテールを再現するには画像のようにパーツをバラバラにする必要があります。まるで魚の五枚おろしのようです。

エンジン部分を上下にスライスするのはなかなか集中力がいる作業でした。ここでもまたILMスタッフのこだわりを感じます。こだわりと言うよりもESBファルコンへの愛情を感じます。

尚、切り離されたこのエンジンの上部は他の箇所にちゃんと流用されています。

 

次に、この箇所のディテールには【エアフィックス マチルダ】のキット1つ分のパーツが贅沢に使われています。クチバシのもう片方にも同じディテールがありますので、そちらのディテールを完成させるにはこのキットのパーツを複製するか同じ物をもう1つ手に入れる必要があります。

それぞれのパーツの加工が済みこれから組み合わせを始めるのですが、ESBファルコンとDeAGOファルコンのパーツ位置の違いを見つけましたので、ディテールを忠実に再現するにはこれから細かな調整が必要となります。

右舷トラクタービーム投射装置 パーツ解析

投稿タイトルが硬くてくどいですね。

簡単に書けば右側のクチバシの内側のディテールです。左側もほぼ共通のパーツが流用されていますが、そちらはまたの別の機会にお話しします。

①【タミヤ 1/35 アメリカ 自走対空機銃M16 スカイクリーナー】または【タミヤ 1/35 アメリカ M3A2 パーソナルキャリヤー】

②【タミヤ 1/20 タイレルP34 シックスホイーラー】または【タミヤ 1/20 J.P.S.ロータス78】

③【エアフィックス 1/76(1/72)マチルダ戦車】

④【タミヤ 1/35 イギリス 25ポンド砲】

 

①【タミヤ 1/35 アメリカ 自走対空機銃M16 スカイクリーナー】または【タミヤ 1/35 アメリカ M3A2 パーソナルキャリヤー】

2つのキットの箱絵を見比べても分かるようにこの【スカイクリーナー】と【パーソナルキャリヤー】は同じ車体をしています。なので両方のキットに入っているランナーの A B Dは同じ物です。

しかし固有のランナーC EにあるパーツがESBファルコンの別の箇所にそれぞれ流用されていますので、両方のキットを手に入れる必要があります。

そしてこの両方のキットを手に入れると必然的にAのランナーにある「車体フレーム」のパーツが左右のクチバシ分2つ揃います。

 

②【タミヤ 1/20 タイレルP34 シックスホイーラー】または【タミヤ 1/20 J.P.S.ロータス78】

タイレルとロータスは違うレーシングチームですが、この時代のF1カーはどちらも同じフォードのエンジンを搭載していましたので、この2つのキットのエンジン部分のランナーも同じ物が入っています。

ミッションの下部に縦に付いているこのパーツの解析についてはあまり自信がないのですが、上部の切り落とし部分を流用すると画像通りになるのでこれで正解だと思われます。

上下を③【エアフィックス マチルダ】に挟まれ奥まった箇所にあるこのパーツはなかなか解析が困難でした。

一見するとDeAGOファルコンのパーツ(中央)は1/12スケールのF1エンジンの一部(左)のように見えますが、流用されているのは1/20(右)のパーツです。

 

③【エアフィックス 1/76 (1/72)マチルダ戦車】

エアフィックスは1939年にイギリスで創業したメーカーで、ESBファルコンに限らずスターウォーズ旧3部作の多くの撮影用モデルに沢山のパーツが使用されています。

当時ILMの棚にあったのはエアフィックスの1/72スケールのキットだったと思われますが、現在手に入る1/76のキットと中身は同じ物です。

このスケールの違いに関してはまた別の機会に説明します。

搭乗ランプ基部 創作

それではいよいよDeAGOファルコンの搭乗ラップ基部のディテールをキレイさっぱりと削り落とし、前回の投稿で解析したパーツに付け替えていきます。

この削り落としの作業を行う時はいつも「もう取り返しがつかない」不安な気持ちと、「自分だけのファルコンを作り上げる」嬉しさが入り混じった、何とも言えないドキドキ感に襲われます。

変なヤツですよね。私は。

 

この作業で注意すべき点が1つあります。それはケガをしない事です。焦らず丁寧に、刃の先に自分の指がないことを常に意識して作業することが大切です。

主に使う道具は模型用の刃先の細いノコと平ノミです。カッターは絶対に使いません。刃先が弱く安定しないので少しでも力を入れると刃が折れて飛んでいく場合があり大変危険です。

削り落とした後に開いた穴を、DeAGOファルコンの使用しない別のパーツから切り出した物で塞ぎます。同じ素材の物を使用すると硬さや色が揃うので加工しやすいのです。

そしていよいよ流用パーツの貼り付けとなるのですが、ここで修正すべき箇所を見つけました。画像の赤線のようにDeAGOファルコンの補強装甲プレートの長さが1.5mm程足りません。

気にならない程の小さな違いですが、ここを修正しないと④【タミヤ 1/35 チャーチルクロコダイル】の横長のパーツが付くスペースがありません。

ここはエバーグリーン 113 平棒(0.38mm厚 ×1.5mm幅)を使用して修正しました。0.38mmと言う中途半端な数字は、このエバーグリーンの規格サイズの単位がインチであるからです。因みに商品自体には0.4mmと表記されています。

パーツの取り付けをしていると①【エッシー 1/35 SD. KFZ. 10/4】のパーツの幅が合わないことに一瞬焦ることがありましたが、画像の赤い矢印の箇所で切り詰めているのが判明しましたので同じように加工しました。

(黒いパーツは無加工の【エッシー 1/35 デマーク D7】です)。

 

付け替えが終わりました。

左右にある凸型の鉄道レールのようなディテールも最終的には削り落とし、エバーグリーンで自作した物に付け替えました。

このままではそれぞれのパーツが浮いていかにも貼り付けているのが分かってしまいますが、サーフェイサーを吹くと一体感が出て自然に見えます。

これで搭乗ラップ基部のパーツの解析と付け替え作業は終わりです。

前にも書きました通り搭乗ランプの稼働機能はスルーしますので、ランプのパーツは接合してしまいました。

ディテールの加工や追加はまだまだ途中段階ですが、ひとまずこの箇所はこれで終了とします。

次はどこにしましょうか。

 

搭乗ランプ基部 パーツ解析その3

③【タミヤ 1/20  タイレルP34  シックスホイーラー】

このキットは画像の他にも「1967 日本GP」の冠が付いたモデル等、数種類のキットが販売されてきました。

今年2017年はモデル化40周年を記念して「1967 日本GP」モデルが再販され話題になりました。

ではどのキットを手に入れれば良いかと言いますと、どれもOKです。

デカールの違いや、画像の「1977 モナコGP」モデルのように白いランナーが追加で付属している以外は全て同じ物が入ってます。

(同じ物とは1つの金型から抜かれた同一の物と言う意味です)。

これらはとにかく出来るだけ安価な物を見つけることが重要です。何しろESBファルコンにはこのキットのパーツが大量に流用されています。

私はこれらをホビーボックスのがらくた市等でどれも1,000円以下で手に入れました。

このキットが簡単に手に入らない海外のモデラーの方達は頑張ってレジンなどで複製されてらっしゃいますが、それをするにはかなりの技量を必要とします。

日本にタミヤがあって本当に良かったと思います。

 

さて、このパーツは加工されて中央部分のみが流用されていますが、切り取られた方のパーツもしっかり別の箇所に流用されています。

④【タミヤ 1/35 イギリス チャーチルクロコダイル戦車】

このキットにはもう1つ【タミヤ 1/35 イギリス歩兵戦車チャーチルMk.VII】がありますが、ILMの工房の棚にあったのは【クロコダイル】の方です。

チャーチル本体に関しては【クロコダイル】も【Mk.VIIも】も1つの金型から抜かれた同じ物が入ってますが【クロコダイル】に付いているトレーラーのパーツがESBファルコンに複数流用されていますので必ず【クロコダイル】を手に入れる必要があります。

④のパーツも全てそのトレーラー部分の物です。

尚、私の解析ではESBファルコンには今の所少なくとも2つの【クロコダイル】が使用されているようです。

 

⑥【ハセガワ 1/72 ドイツ 600ミリ自走臼砲「カール」貨車付】

これはもう【タイレルP34】と同様にESBファルコンに大量にパーツが流用されているキットです。

私は今2つ所有していますがまだパーツが足りません。新たに購入を考えてもいますが経費削減が最優先事項のため、このパーツのような型取りしやすい形の物は複製し目立たない箇所に流用しています。

因みにこれとは別の珍しいキットを北九州小倉のまんだらけで見つけました。

1,000円と言う安値に引かれて思わず購入してしまいましたが流用出来るパーツが少なく費用対効果を考えれば失敗でした。

このキットはILMの工房の棚にはなかったようです。

 

以上で一先ず、この搭乗ランプの基部についての解析を終わりにします。

次回はこのブログのサブタイトルにある「創作」の様子を書いていきたいと考えています。これらのパーツの付け替え作業です。

搭乗ランプ基部 パーツ解析その2

① 【エッシー 1/35 SD. KFZ. 10/4】または【エッシー 1/35 1トン ハーフトラック デマーク D7】

いきなりのマイナーブランドキットです。

映画スターウォーズの旧三部作で使用されたプロップと言えば、もうタミヤのキット無くしては語れません。特に1/35スケールのキットと言えばタミヤです。

しかしここでまさか、馴染みのないブランドキットが突然の登場です。

かつてイタリアにあった模型メーカーで1987年にアメリカのメーカーに売却され1999年にブランドも消滅したそうです。(ウィキペディア調べ)

何故そんなキットを使用したのかと考えても理由はありません。ILMスタッフが大量に買い占めたキットの中にたまたまあったのでしょう。

幸いにも、もう存在しないブランドの割には安値で手に入れることができるキットです。

私は上の【SD. KFZ. 10/4】を東京秋葉原のレオナルドETで2,000円弱で購入しました。

2,500円の値札が付いていたのですが訳あって値引きしていただきました。

下の【デマーク D7】は福岡天神のまんだらけで1,500円でした。

箱の状態が悪いおかげで逆にこんな安値になっていました。なので購入する予定はなかったのですが思わず買ってしまいました。

2つのキット名は全く違いますが車両本体はどちらも同じ物で、①のパーツはこちらのフロントウインドウのフレームです。

但し、どちらか1つを手に入れるのであれば、それは【SD. KFZ. 10/4】です。理由は他の箇所で使用するパーツがこちらのキットにしか入っていないからです。

 

② 【タミヤ 1/35 ドイツ 駆逐戦車ロンメル】

このパーツがパンサーの工具ラックであることはすぐに分かりました。

ただどのパンサーのキットなのかを見つけ出すのが一苦労でした。

タミヤに的を絞り、1/35スケールのキットで「帝国の逆襲」が制作されていた1978年頃に販売されていたパンサーはこの【パンサー中戦車】と【駆逐戦車ロンメル】の2つのようです。

※【タミヤ 1/35 ドイツ陸軍 ロンメル襲撃砲戦車(リモコン モーターライズ)】なるキットもありますが、車体自体は【駆逐戦車ロンメル】と同じ物です。

そこで私がまず目を付けたのは上の【パンサー中戦車】です。

このキットは「新たなる希望」に登場したミレニアムファルコン(このブログでは「ANHファルコン」と表記します)の排気口の後ろに、車体の後方半分がそのまま3つも流用されていることで知られています。

数ある流用パーツの中でも代表的な存在と言えます。

ですから私はこの工具ラックのパーツも【パンサー中戦車】の物だと信じて疑わなかったのですが、資料画像と見較べてみると何やら微妙に(いや全く)違いました‼︎

で、この箇所のパーツは【駆逐戦車ロンメル】の工具ラックだったのですが、では【パンサー中戦車】の購入は無駄だったのかと言いますとそうではありませんでした。

この2つのキットにそれぞれ付いています補助キャタピラです。左が【パンサー中戦車】で右が【駆逐戦車ロンメル】の物ですが、ESBファルコンの各所に付いているパーツは明らかに【パンサー中戦車】の物でした。