この削り落としの作業を行う時はいつも「もう取り返しがつかない」不安な気持ちと、「自分だけのファルコンを作り上げる」嬉しさが入り混じった、何とも言えないドキドキ感に襲われます。
変なヤツですよね。私は。
この作業で注意すべき点が1つあります。それはケガをしない事です。焦らず丁寧に、刃の先に自分の指がないことを常に意識して作業することが大切です。
主に使う道具は模型用の刃先の細いノコと平ノミです。カッターは絶対に使いません。刃先が弱く安定しないので少しでも力を入れると刃が折れて飛んでいく場合があり大変危険です。
削り落とした後に開いた穴を、DeAGOファルコンの使用しない別のパーツから切り出した物で塞ぎます。同じ素材の物を使用すると硬さや色が揃うので加工しやすいのです。
そしていよいよ流用パーツの貼り付けとなるのですが、ここで修正すべき箇所を見つけました。画像の赤線のようにDeAGOファルコンの補強装甲プレートの長さが1.5mm程足りません。
気にならない程の小さな違いですが、ここを修正しないと④【タミヤ 1/35 チャーチルクロコダイル】の横長のパーツが付くスペースがありません。
ここはエバーグリーン 113 平棒(0.38mm厚 ×1.5mm幅)を使用して修正しました。0.38mmと言う中途半端な数字は、このエバーグリーンの規格サイズの単位がインチであるからです。因みに商品自体には0.4mmと表記されています。
パーツの取り付けをしていると①【エッシー 1/35 SD. KFZ. 10/4】のパーツの幅が合わないことに一瞬焦ることがありましたが、画像の赤い矢印の箇所で切り詰めているのが判明しましたので同じように加工しました。
(黒いパーツは無加工の【エッシー 1/35 デマーク D7】です)。
付け替えが終わりました。
左右にある凸型の鉄道レールのようなディテールも最終的には削り落とし、エバーグリーンで自作した物に付け替えました。
このままではそれぞれのパーツが浮いていかにも貼り付けているのが分かってしまいますが、サーフェイサーを吹くと一体感が出て自然に見えます。
これで搭乗ラップ基部のパーツの解析と付け替え作業は終わりです。
前にも書きました通り搭乗ランプの稼働機能はスルーしますので、ランプのパーツは接合してしまいました。
ディテールの加工や追加はまだまだ途中段階ですが、ひとまずこの箇所はこれで終了とします。
次はどこにしましょうか。