マンディブルの穴メカ 解析と創作その7

私が楽しみにしていた映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開の再延期が発表されました。正確に言うと、随分前に発表されていました。当初4月10日公開だったこの作品が、コロナ渦の影響で11月20日に延期になった事は以前にも書きました。それが更に2021年4月以降にと約1年の延期となってしまったのです。

ですがその情報を私は知らずに、しっかり休みを取って今日公開初日の鑑賞を企んでいたのに! つい先日「公開1週間前になるのにTVCMで予告が流れないなー」と思いネットで調べた所、今回の再延期を知ったのでした。

『TENET』を観に行った時には劇場に大きなライトパネルが掲示してあって、そこにはしっかりと「2020.11.20」の文字があったのに。で更に調べてみたら私が『TENET』を観に行ったのが10月2日で、再延期の発表がされたのが10月5日でした。ガックリ!

てことでもう1度、1作ごと月イチで見直しますか! そしたら4月になるぞ!

 

ではでは、本題に入りましょう。今回はマンディブルの上面最後の穴メカDです。

このD穴のメインはやはりピンクに色付けしたこの部分ですよね。私はこの部分は既存のパーツではなく棒状のパーツの集合体で、その棒の左端を加工した物だと判断しました。

理由はその加工したと思われる箇所の処理が少々雑で、棒ごとに不揃いに見えるからです。ではこの棒状の物は何なのか。まずはそのサイズから調べてみました。

これの右側にあるイエローに色付けしたパーツは【タミヤ 1/35 ドイツ Sd.kfz223 無線指揮車フンクワーゲン または 4輪装甲偵察車 Sd.kfz222】です。このパーツの両端にはダボ穴があり、その穴の中心点を結んだ長さを測るとほぼ21mmでした。

そしてピンクのラインで示した通り、この21mmの幅に棒がピッタリ8本収っています。と言う事は棒1本の直径は約2.5mmとなります。

そして別の角度からの画像を見ると、この棒のカット面が半円である事も分かります。で、その条件に合う物を探してみた所、ありました。【プラストラクト プラ材 半丸棒 MRH-100 直径2.5mm】です。これで私はこの集合体を自作する事にしました。

 

棒1本ずつの加工は物が小さくて作業の効率が悪いので、まずはこの棒状の集合体を先に作ります。

【プラストラクト MRH-100】を同じ長さにカットして、両面テープを貼ったプラ板に並べて固定します。そしてこれに多めのプラ用セメントを塗って、棒同士の隙間をくっ付けてしまいました。セメントが完全に乾くまでこのままにしておきます。

で、しっかり棒同士が繋がったら、後はもうひたすらネットの画像を参考にして削り続けました。そして出来上がったのがこれです。

先にこの箇所の加工は雑で不揃いと書いてしまいましたが、自分でこの作業をして初めて、この部分に凄く繊細な加工が施されていた事に気付かされました。

もしこの加工をILMスタッフが行なったのであれば、限られた時間の中で「よく頑張りましたね」と言う言葉と同時に、「他に何かの流用パーツで簡単に作れなかったのかよ」と言いたい。笑

 

この画像は自作したパーツのサイズを検証する為に、既存のパーツの上に乗せて撮ったものです。ダークブラウンの大きなパーツは「マンディブルの穴メカ 解析その6」の記事を書いた時には判明していなかった【タミヤ 1/25 ソビエト襲撃砲戦車 ジューコフ SU-100】でした。

そしてこの【ジューコフ SU-100】と桶の側面に付いている【タミヤ 1/35 ドイツ パンサー中戦車】の履帯の間にあるパーツは【エアフィックス 1/76 (1/72)パンター タンク】でした。

てことで、この【ジューコフ SU-100】【エアフィックス パンター】や、他にも幾つかのパーツに加工を施した後で、それぞれを取り付けて完成としました。

因みにこのピンクのラインで囲んだ四角い板状のパーツですが

マンディブルの穴メカ 解析と創作その5」で書いた【タミヤ 1/35 アメリカ 自走対空機銃M16 スカイクリーナー】のパーツをカットした物がぴったりその物のサイズなのです! これはもうひょっとしたら妄想ではなく本当に…。笑

 

では、次回からはマンディブル下面の穴メカの創作となります。多分きっと。