偏向シールド発生装置の創作


あっと言う間にもう3月! 時の流れの速さに追いつけてなくて焦っています。きっとこれは自分の頭の中にある体感時間と実際の時間にずれが生じているのでしょう。

なんて小難しい話はやめて本題に入りましょうか。笑

 

記事のタイトルを見てもらうとお分かりいただけますが、今回はAT-ATの創作ではありません。「偏向シールド発生装置」とは、丁度1ヶ月前の記事で書いたスター・デストロイヤーのこの部分のことです。

今年の初めに「スター・デストロイヤーの艦橋部を立体化したいと」書きましたが、その際の課題として気になっていたのが、このドーム部分をいかに創作するかでした。

そう考えると居ても立っても居られなくなり早速創作を始めてみたのですが、3Dプリンターを使わない限りこの多面球体を自作できる訳もありません。それでネットで調べところ「クリスタルガラスのキャビネットノブ」に辿り着きました。

で、更に調べていくとアマゾンでもそれらしい物を扱っているのを発見しましたので、思わずポッチってみました。それがこれです。

正にシールド発生装置です! ガラス製で直径50mm。中国製らしく、ポチってから届くまでに3週間も掛かりました。笑

と喜んでいたのですが、よく見ると…

形状を分かりやすくするためにサーフェイサーを吹いてみました。こうして見ると三角形の多面球体ではありませんよね。五角形、いや六角形の面もあります。それにこの球体を地球に例えると、赤道に当たるラインが直線でないのは致命的です。これを修正するのはかなり厳しいと考えました。

 

なので気持ちを切り替えて、また別の物をアマゾンで検索してみたところ、こんな物を見つけましたので再度ポッチってみました。

今度のこれは「サンキャッチャー」と言うもので、「窓辺にぶら下げると太陽の光を受けて、部屋の中に幾つもの小さな虹が散らばって綺麗」。なんて、50代のオヤジにはほぼ縁のないインテリアアクセサリーでございます。笑

で、またよく見ると。

んー 今度のは許容範囲内かな。

また別の物を探してみても結果はきっと同じような気がするので、もうこれ以上お金は使わず、代わりに時間を使って修正することに決めました。

とは言ってもガラスを加工するのは難しいので、当然のことながらまずはこれをレジンで複製することにしました。

シリコーン型がまるでプッチンプリンのように抜けました。緑に見えるのはガラス玉を支えている土台の油粘土です。この粘土の部分がレジンの注ぎ口になります。

そして出来上がったのが中央のレジン製の多面球体です。そもそもガラスのままだと重すぎるので、レジン製の物に置き換えるのは当初から考えていたことです。

で、頑張って三角形の面に修正したのがこれです。

こうして拡大してみると多少失敗している箇所も見えてしまいますが、肉眼で見る限りは我ながら綺麗に出来たと思っています。これ、カッターを使ってフリーハンドで削ったのですよ。よくやったと思いませんか?笑

ただ本当に大変だったのは表面の修正作業ではなく、更に軽量化を図るために中を空洞にする作業の方でした。ミニルーターで地道に彫り込んだのがこれです。

シールド発生装置は艦橋の左右に2つありますが、こんな大変な作業をもう一度繰り返す気には到底なりませんでしたので、これを更に複製することにしました。

 

てことで、その複製作業の様子は割愛しますが、この画像を見ていただければその過程がいかに大変だったのかがお分かりいただけると思います。

こんなことをやってるから、あっと言う間に時間が過ぎて3月になっちゃうんですよね。笑(こんな長文になるのなら途中で一回記事にすれば良かった)

 

そして完成したのがこれです。

もっと厳密にリアリティを追求するのなら、実際の撮影モデルの「偏向シールド発生装置」はもう少し上下に長く、これよりもシャープな印象があります。でもそんてことを言っていたら先に進めません。

きっとスター・デストロイヤーの撮影モデルのこの部分には、市販のキャビネットノブが使われたのだろうと思われますが、同じ物を今手に入れることはもはや不可能でしょう。

 

てことで、「スター・デストロイヤー艦橋部の立体化」が一歩現実に近づきました。とは言っても、この後に控える三角形のパネルを大量に貼り付ける作業をする気力は、もう今の私には微塵も残っていません。笑

なのでそれはまた気が向いた時にします。ではまた。

“偏向シールド発生装置の創作” への4件の返信

  1. お世話さまです。

    多面体のベースは適当な物がなかなか見つからないですね。
    記事中の商品はかなり良い形状かなと思います。
    強いて違和感があるとすれば、北極に相当する部分の高さが不足してるかな?という感じです。これは、三角板を貼付する際に対応できそうですね。

    > よくやったと思いませんか?笑
    凄くよくやったと思います。突破力、あり過ぎですね。
    さらっと書いてるけど、普通の人はやりませんよ!?
    ->そして、プロジェクトは停滞し放置されるのです。

    それでは!!

    1. こんにちは ymmt3bikeさん。

      全く同じことを私も考えていました。
      頭のとんがりが確かに足りないのです。でも三角のプラ板を貼れば違って見えるかもかもしれないと。

      カッターでの修正も最初はマスキングテープを貼ったりと試行錯誤したのですが、
      途中からフリーハンドで慎重に削っていくのが一番正確にできることに気付きました。
      多少ガタガタしている箇所もありますが、三角のプラ板を貼ることで誤魔化せるのではないかと思っています。笑

  2. こんにちは。
    今時ならば3Dプリンターで製作するのでしょうね。
    しかし、我々としてはILMの製作過程に思いをはせてトレースすると言うのも楽しみの一つですからね。
    撮影モデルの中身はガラスなのか、複製モノなのか。
    非破壊調査で調べて欲しいですね。

    1. こんにちは taraさん。

      さすがに複製して軽量化していると思いますけどね。
      私が購入したガラス球は160g近くあります。身近な物で例えると玉子約3個分ですかね。
      こんなに重いと艦橋がいずれ変形してくる恐れがあると考えられますから。
      でもANHのスターデストロイヤーはガラスのまま乗っけてそうですよね。笑

      3Dプリンターは使い方を覚えるときっと楽しいと思うのでですが、
      SWビークルのあの「手作り感」の魅力まで再現したいと考えると、ちょっと違うと思うんですよね。
      因みに艦橋の図面を引くために採寸を始めたところ、全然シンメトリーになってないです。笑

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