AT-AT 胴体部分の創作 その1


AT-ATの胴体部分の創作を始めました。

「四角いパネルの張り合わせなので簡単」なんて考えは当初から一切持ってはいなかったのですが、これほど創作が難しいとも思ってはいませんでした。

創作が困難な理由は、胴体のあらゆる箇所が僅かながらに曲線を描いているからです。私はAT-ATの胴体を出来だけ軽く創作したいと言う考えからプラ板での「箱組み」をしようとしているのですが、その際にこの曲線を再現するのが非常に難しいのです。

あっ。唐突に違う話をしますが、今後私のブログではAT-ATの胴体の創作に際しまして、この胴体を3つの部分に分けてお話を進めたいと思います。特に深い理由がある訳ではなく、単にそうした方が話がしやすいので。

ベタで堅苦しい表現にはなりますが、3つに分けた胴体をそれぞれ「前方部分」「中央部分」「後方部分」とします。

 

ではでは話を戻しましょう。ネットで目にすることが出来るAT-ATの撮影モデルの画像です。

見ての通りピンクとブルーで示したラインは曲線になっています。ピンクの水平ラインだけが曲線であればプラ板をしごいてRを付ければいいのですが、中央部分のように胴体側面の縦横両方向にRを付けるのはとても難しいのです。

だからと言ってこの曲線(胴体の曲面)を再現しない訳にはいきません。この優しいRの付いたラインが、AT-ATが巨大殺人兵器でありながらとても「可愛く」見える大きな要因になっているのですから。

因みに「ジェダイの帰還」以後の3DCGで作られたAT-ATのビジュアルにはこの曲線が表現されていない物が多いです。例えば『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するAT-ATCにはこの曲線がなくてちっとも可愛く見えません。個人の感想ですが。

 

てことで前書きはこれぐらいにしておきます。創作方法はAT-ATの頭部を創作した時と同じです。

まず胴体の各部分の「箱」を作るための作図から始めました。が、当然正式な図面が存在する訳でもなく、【バンダイ 1/144 AT-AT】の小さなボディを採寸したり、ネットの画像を参考に何枚もの図面を引きました。

それをいつものようにプリントアウトして、プラ板に貼り付けカットしたのがこれです。

これを【タミヤセメント】と瞬間接着剤を併用して組み上げていきます。

直線部分はスチール定規を使ってカットしていますが、曲線部分はフリーハンドでカットしています。この曲線のRの付け具合が作図時にはっきりと計算して書き出せないので(正確に算出できる頭を持っていないので)、実際に組み立てては間違いを修正する作業を繰り返しました。

その作業を繰り返した結果がこれです。んープラ板の消費量が半端ないです。笑

 

作図、組み立て、作図、組み立てを繰り返して、そしてやっと完成したプロトタイプがこれです。

記事の初めに掲載したAT-ATの撮影モデルの画像のように、曲線を出来るだけ忠実に再現したつもりではいます。

後方部分がやたら細長く見えるのは、両側面にある分厚い装甲パネルがまだ付いていないからだと思うのですが、作図が間違っているのか判断がつかなくて不安です。

てことで、先はまだまだ長いですねー。

“AT-AT 胴体部分の創作 その1” への6件の返信

  1. お疲れ様です。そうそう胴体の側面曲面構成なんですよね。それと古くはマスターレプリカに始まり、バンダイ(1/144 Scale)や最近のMerlin(Studio Scale)などはシンメトリな外形ですが、よく見るILMのレジンコピーの写真を見る限りゆがんだボディとなっています。コピーをした際にゆがんだのかはわかりませんが、スターウォーズアイデンティティ展示会で撮影した写真からフォトグラしたモデルでもゆがんでいるので、それを信じて私は胴体を作成しております。うちの3Dプリンタは小さいので胴体を分割しないと対応できないので分割して鋭意印刷中でございます。接着する際にまたゆがむかもしれませんがご愛敬です。

    1. こんにちは 健太のパパさん。

      次回の記事に書こうと思っているのですが、AT-ATのスタジオモデルにはほんとシンメトリーな部分がないんですよねぇ。笑
      脚部は旋盤による造作ですのでかっちりとした形状をしていますが、胴体部分はもう手作り感満載で歪みまくっています。

      3Dプリンタでの造作とは、私が理想としている憧れの造作方法です。
      なのですが、プリンターの精度と価格の兼ね合いに悩み、購入を躊躇しているうちに時間ばかりが過ぎてしまいました。
      それと、仕事で一日中PCに向かっているので、プライベートではついついアナログな「手作業」を楽しんでしまっています。

      健太のパパさんの3Dプリンタでの造作を見てみたいですねー。

  2. お世話になります。

    胴体部が曲面で構成されていることは気付きませんでした。確かにバンダイのキットでも再現されてますね。
    恐らく手作業で曲面を形成したと思うので、「健太のパパさん」がご指摘のように左右でシンメトリになっていないのだと思います。

    ところで、原油価格の高騰は模型業界も影響を受けていて、一部の塗料なども品薄だそうです。
    因みにトップガンに出演したカワサキNinja H2 CARBONもタミヤの在庫は無しで生産予定も無いらしいです。

    それでは!!

    1. こんにちは ymmt3bikeさん。

      バンダイのキットはあんなに小さなスケールですが、ちゃんと曲面が再現されてるんですよねー。流石バンダイクオリティです。
      但しアンシンメトリーな形状までは再現されていなくて、私はそこをどうするかで悩んでいます。(しかし頭部はきっちりかっちりシンメトリーに作りましたが)

      先日いつものヨドバシカメラで複製用のシリコーンを買おうと思っていたら、どのメーカーの物も在庫が全然なくてショックでした。
      これも原油価格の高騰が原因なのでしょうかね。それともどこかのモデラーが大量に買い占めていったのか。笑

  3. お疲れ様です。3Dプリンタはレジンごとにパラメータや形状ごとにサポートの設定が大変難しいです。プリント結果が太ったり痩せたりと大変です。まだまだ2Dプリンタのように一般に使えるものではないですね。DMMなどのプリントサービスで胴体の見積もりを取ると材質にもよりますが、5万円を超える良い値段なので、分割してちまちまプリントしてエポキシで接着しており、自然とアシンメトリーな結果になります。とても恥ずかしくて他人様にお見せできるものではございません。(笑)
    ところで、シリコンはたまたまおいでになった店舗で在庫がなかったのだと思います。ヨドバシドットコムではまだまだ在庫はあるようです。

    1. こんにちは 健太のパパさん。

      それでもやっぱり見てみたいですねー。笑

      3Dプリンターがもう少し手軽に利用できるようになるにはまだ4、5年は掛かりますかね。
      お金さえ掛ければその未来はもう目の前にあるのでしょうけど。笑

      シリコンはやっぱり誰かに買い占められましたかね。

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