AT-AT 頭部の解析と創作 その9

それからそれから。流用パーツの取り付けよりもこちらの作業の方が時間が掛かった頭部表面に無数にある四角いチップのディテール付けです。

プラ板を細長くカットした物を使用してもいいのですが、以前購入していた【プラストラクト】の長四角棒が数種類ストックしてありましたので、今回はこれを使います。撮影用の本物のAT-ATもきっとこれを使ったはずです。

ところで私は何でこんなに買い揃えていたのか、まったくその目的が思い出せません。笑 特に【MS-103】は一体何に使ってこんなに減っているのだろう?

ネットの画像を細かく調べると、これらの他に【MS-104(0.3mm×1.0mm)】と【MS-304(0.8mm×1.0mm)】の長四角棒も使われている事が判りました。単調になるのを避ける為に、これらを使い分けて配置したILMスタッフのいつもの拘りには感心するのですが、これを出来るだけ忠実に再現しようとすると中々大変な作業になってしまいました。

この画像に写っている四角いチップはそれぞれ幅・厚さが違います。どれがどこに付いているかの説明はもちろん割愛させていただきます。笑

 

そして最後の仕上げとして、どうしても再現したかったのがこの『目』の後ろにあるパネル(補強装甲プレート?)です。

『帝国の逆襲』の劇中に登場するAT-ATにはこのパネルが付いていますが、ネットで目にするAT-ATにはこのパネルが無いモデルが多数あります。その事からこのパネルは後付けのディテールだったのだと判断できます。

で、AT-ATモデル製作時にILMスタッフに向けて「これパネルだからよろしくね」って指示を出しているジョー・ジョンストン様ご本人の資料がちゃんと残っていました。

 

このパネルは角を落とした優しいフォルムをしていて、直線的な面が多いAT-AT頭部の中でいいアクセントになっています。これがあるのと無いのとでは完成度が全然違ってきます。

てことで、中々手の掛かる作業でしたが、両側合わせて8枚のパネルをちゃんと再現しました。

 

で、早速もう一度サーフェイサーを吹いて(これがやりたくてたまらない)今度こそ頭部の完成です。

 

まー完成と言っても上半分だけですけど。頭部下面の超絶ゴチャメカ部分は未だ保留状態です。そもそもこれらのパーツの解明が相変わらず出来ていないのです。

そして完成と言っておきながら、この箇所に付くパーツの解明も出来ていませんでした。

結局のところ、モヤモヤ感は残ったままでした。笑