今日はスターウォーズを離れ、ブレードランナーのお話をします。
早速観てきました。「ブレードランナー2049」。
「初日の初回に足を運ぶなんてオトナゲない」と思っていたのですが、予想外に館内はオトナの人達でいっぱいでした。
音楽は今回残念ながらヴァンゲリスではなかったのですが、ヴァンゲリスを感じさせるエンドタイトルを聞きながらエンドロールを眺めていたら涙が出てきました。(あー恥ずかしい)
いい作品に出会えた満足感と余韻と、そして大学生時代を懐かしむ感情が混ざった涙だったような気がします。
「ブレードランナー」の日本公開は1982年夏。当時の私はまだ高校生で、この作品より「E.T.」を観に行った側の一人です。笑
ただ、私が東京の大学に在籍していた80年代後半頃には、この作品はカルト化し「絶対観ておくべき映画のひとつ」になっていました。
吉祥寺の名画座で遅ればせながらこの作品を初めて観た私は、その洗練されたビジュアルに感動しこの作品に深くのめり込んだことを覚えています。
今思い返すと、スクリーンの中の未来のロサンゼルスのビジュアルと、自分が当時住んでいた東京(特に歌舞伎町や秋葉原の電気街)のビジュアルとを重ねて観ていたような気がします。それ故に受けるショックも大きかったです。
「ブレードランナー2049」では更に「汚れた未来都市」が加速していましたが、それに反して現実の秋葉原はすっかりあの当時より小綺麗になってしまいましたね。笑
当時買った本は今でも大切に持っています。
そして話は変わりますが、今作品のエンドロールの中にまた「Syd Mead」の名前を見つけることができて大変嬉しくなりました。
1990年1月、大学生だった私は神宮球場近くにある青山TEPIAで開催された「シド・ミードの世界」展に友人と二人で来館し、そこで敬愛していたご本人にお会いすることができました。当時既にいいオジさんだった彼が今でも現役で活躍されていることはとても素晴らしいことだと思います。
彼は主に未来を設定にした映画のビジュアルに多く関わってられて「フューチャリスト・デザイナー」と名乗られているようですが、彼が描き出すデザインに説得力があるのは元々彼が「工業デザイナー」であることが大きく影響しているからだと思います。
大切に持ってる本 その2
ここにある画集の中に、スターウォーズ「帝国の逆襲」のAT-ATの発想の元になったイラストがあるのは有名な話です。
私はシド・ミードや、そしてジョー・ジョンストンのような「理に適ったデザイン」「本当に機能するデザイン」を描ける人、それも上手に描ける人が大好きです。
あれ?感情のままに書いていたら何が言いたいのか分からなくなってしまいました。笑
結論、私は「ブレードランナー」と「ブレードランナー2049」が好き。そしてシド・ミードとジョー・ジョンストンが好き。
て、ことで今日は終わりにします。