「ファースト・マン」観てきました。

ポルノグラフィティが歌う『アポロ』のフレーズ「僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもうアポロ11号は月に行ったっていうのに」を耳にする度に「もう生まれてましたけど」とツッコミを入れてしまう私です。笑

いつものSF映画とは違うのですが、私は昔から「宇宙開発」や「宇宙物理学」等にすごく興味があり、この手の宇宙を舞台にしたリアルな映画が大好きなのです。ですから勿論クリストファー・ノーラン監督の「インター・ステラー」も大好きです。この作品の中で「ブラックホールの強力な重力の影響で時間の流れが遅くなる」なんて説明には胸が踊ってしまいました。

こんな私ですので早速この「ファースト・マン」も公開初日に観てきました。IMAXで。

 

今年は1969年の人類初の月面着陸からちょうど50年です。半世紀前のこの偉業を讃えた作品なので私はきっと「アメリカってスゲーだろ!」的な映画だろうと思っていたのですが全く違っていました。

この映画はその偉業を成し遂げた宇宙飛行士達とその家族の苦悩を描いた作品でした。

「Apollo11」wikipediaより

また、この映画はアームストロングの伝記を原作としていますので、常に彼の視点でストーリーは進んでいきます。ですので「今、宇宙船はどの様な状況なのか」と言う俯瞰的な描写は少なく、逆にその状況が掴めない故の「恐怖」を感じさせる演出がされています。また、上映時間の多くを彼の家族や夫婦の会話に割り当てられていますので、その点を退屈に感じる方もいらっしゃるかも知れませんね。

ではこの作品が「つまんなかったか」と聞かれると、私的には「すごく良かった」と答えます。

私は2人の娘を持つ父ですので、ラストでアームストロングが家族や娘のことを回想するシーンに思わず涙が出てしまいました。

 

それからここからは多少ネタバレになるかも知れませんが(既にCNNのニュース等で取り上げられていますの書きます)月面での星条旗を立てるシーンがない事について、本国アメリカでは色々と批判が出ています。

主演俳優の(アメリカ人ではない)カナダ人のライアン・ゴズリングが「広く認識されている史実なので今更わざわざ描かなくてもいいじゃないの」と発言し炎上しているそうです。(アメリカ人ではない)日本人の私も彼の意見に何ら違和感はないのですが、一部のアメリカ人にはすごく許せない事なんだそうですね。

当のアームストロングだって言ってるじゃないですか。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが(アメリカ人だけではなく)人類にとっては偉大な飛躍である」って。

 

なんて少々お堅い話になってしまいましたので、いつもの私らしいブログに戻しましょう。笑

先にも書いた通り「宇宙開発」や「宇宙物理学」に興味のある私としては嬉しいシーンが幾つかありました。その内の1つは、サターンVロケットが発射後タワークリアした時にちゃんと「打ち上げタワーを越えた!」ってセリフが入っていることや、着陸船のハッチが開いて船内が真空になった瞬間に「無音」になるのですが、その物理的現象をうまく使って月面の神秘性を表現する演出に結びつけているのを目にした時、「チャゼル監督 ちゃんと分かってんなー!」と感動してしまいました。

かぐや(SELENE)ハイビジョンカメラによる映像

他にもアームストロングが操縦する高高度極超音速実験機X-15が成層圏を越えそうになった瞬間に機体の振動が無くなり操縦機能を失う…

あや。語り過ぎですね。申し訳ありません。これ以上は皆さん映画館でご確認くださいませ。

 

最後に蛇足ですが、私がどれだけ「宇宙好き」かと言う、どうでもいい話をします。笑

私が長く愛用している腕時計【オメガ スピードマスター プロフェッショナル】は、ご存知の方も多いと思いますがNASAの宇宙テストプログラムに唯一合格し宇宙飛行士の装備品として公式採用された『月へ行った時計』です。

 

「月面着陸」wikipediaより

そしてその時計と一緒に写っているのは、私が所有している『月の土地』の権利書です。笑

この辺りに私の1エーカーの土地があります。これ以上詳しい場所は個人情報になりますのでご勘弁ください。笑 アポロ11号の着陸地点からは少々離れていますねー。

将来月面開発が急速に進んだ場合、その際に発生するこの土地の利権侵害について真面目に問題視されているようですが、私が手に入れたのはあくまでも【2,700円で買える夢の土地】ですから。

その問題が実際に発生した時に私が未だ生きていたなら、その時に真剣に考える事にします。笑

ではまた。