マンディブルの穴メカ 解析その5

はい、今回はC穴メカを解析します。

このC穴の底面に【タミヤ 1/700 イギリス海軍 戦艦ネルソン】または【タミヤ 1/700 イギリス海軍 戦艦ロドネイ】の甲板が使われている事は今では多くの方が知る情報ですが、私がこれを知ったのは2008年9月号のモデルグラフィックスに掲載されていた高橋清二さんのコラム「だっプロもん!」でした。(ぴったり10年前)

その時に知った事をやっと今私が再度取り上げていると言うことは、私は高橋さんの10年も後ろを走っているわけですね。んー到底追いつけそうにありません。笑

私は【ロドネイ】のキットを持っていませんので、同じ金型から作られたと思われる【ネルソン】のキットを使います。画像のブルーの矢印はファルコン船体の前方向を示しています

 

こうしてC穴と【ネルソン】の甲板の画像を見比べていますと、主砲台の円がC穴の中心から微妙にズレた位置にあるのが分かります。ですので実際に甲板のどこが使われているのか、いつものように画像に書き込みをして検証してみます。

上の2枚の画像をまず重ね合わせて、そこにC穴の円の縁のラインを書き込んでみました。その画像を再度2枚に分けてみると、甲板のこの位置にラインが付きます。つまり甲板を正面から見る大体この部分がC穴の底面に使われている事が分かります。

あくまでも“大体”ですよ。私がよくするこの検証の仕方は、一見説得力がある様に見えますけど結構いい加減ですけらね。そもそも2つ上の甲板の画像は撮影角度が目見当ですから、その時点でかなりいい加減です。笑

 

では流用パーツの解析をします。

このC穴には大量のパーツが使われています。番号の付け方が雑で分かりづらいですね。申し訳ありません。

①【タミヤ 1/700 日本軽巡洋艦 阿賀野 あがの

②【タミヤ 1/20 タイレルP34 シックスホイーラー】または【タミヤ 1/20 J.P.S.MkⅢ ロータス78】

③【タミヤ 1/35 ドイツ 4輪装甲偵察車 Sd.kfz222

④【タミヤ 1/700 航空母艦 信濃(旧版)】

⑤【タミヤ 1/35 ドイツ 20mm4連装高射機関砲38型

⑥【タミヤ 1/35 ゲパルト 西ドイツ対空戦車】

⑦【タミヤ 1/700 巡洋戦艦 フッド

⑧【タミヤ 1/35 アメリカ M3A2 パーソナルキャリヤー】または【タミヤ 1/35 アメリカ 自走対空機銃M16 スカイクリーナー】

 

①【阿賀野】のパーツの流用率が高いですね。②【シックスホイーラー】は「ブラジル製」ではないキットです。

【ゲパルト】のリング状の大きなパーツは、当初この様な形の物があるのだろうと探していたのですがなかなか見つける事が出来ず、B穴の【ゲパルト】のパーツを見つけた際に同時にこのパーツも見つける事ができました。

その時は本当に嬉しくて、これだからパーツ解析は辞められないと思いました。見つけた時のこの達成感が堪りません。笑

 

⑧を私は【M3A2 パーソナルキャリヤー】または【M16 スカイクリーナー】のパーツと解析しましたが、海外の掲示板ではこれを【タミヤ 1/35 ドイツ Sd.kfz223 無線指揮車フンクワーゲン】または【輪装甲偵察車 Sd.kfz222】のパーツとしているのを目にした事があります。

ですがこの画像の様に棒のカーブの度合い(ピンクのラインとイエローのラインの間隔)を見比べると、明らかに【Sd.kfz223】または 【Sd.kfz222】のパーツではない事が分かりますよね。

 

【4連装高射機関砲38型】のパーツ群は画像を見てもなかなか判別が困難だったのですが、それぞれのパーツを色分けしてみるとどのパーツがどの様に組み合わされているのかがよく分かります。この部分はこのようなパーツ構成になっています。

ただしこのパーツ群の右側に付いている棒状のパーツが何のキットの物なのかが今の所全く分からずにいます。

その他にも影に隠れて判断が付きにくいパーツが幾つかありますので、それらも含めもう少し頑張って探してみます。

分かり次第追ってご紹介しますね。続く。

 

〈追記〉 ⑧のパーツはその後の検証で【タミヤ 1/35 ドイツ Sd.kfz223 無線指揮車フンクワーゲン】または【輪装甲偵察車 Sd.kfz222】のパーツである事が判明しました。訂正させていただきます。