もう一週間も経ちますが風邪が治りません。熱はほとんど無く比較的元気なので仕事に支障を来すことは無いのですが、咳が止まりません。
今日の休みにもう一度「ブレードランナー 2049」を見に行こうと以前から考えていたのですが断念しました。例えマスクをしていても咳をしながら観るのは他のお客さんの迷惑にもなりますし、第一自分が集中できませんから。
(迷惑掛ける程、もうそんなにお客さんは居ないでしょうけど)笑
なので今日は、近くの病院に行って薬を貰った後は自宅で大人しくしています。
DeAGOファルコンの創作が全然進んでいないので、代わりに今日は投稿タイトルにしています私のミレニアム ファルコン愛について書いてみます。
この2冊の本をご存知ですか?かつて多くのSW少年達をダークサイドに陥れた悪魔の書です。笑
取り分け右のホビージャパン「そしてまたSTAR WARS」特集の中で書かれているmpcミレニアムファルコンの改造記事は今見てもかなりエグいですね。
この雑誌の発刊は1982年。当時高校に入学したばかりの素直な私にこの本は「mpcのミレニアムファルコンを手に入れたなら必ずしなければいけないこと。その1 側面の厚みを細くする。その2 アンテナを小さくする。その3 コクピットの位置を上げる」と言う悪魔のささやきをしています。笑
「必ず」とは一言も書いてはないのですが、当時の少年達はみんなこの言葉に洗脳されてしまいましたね。(とんだ被害妄想です。記事を書かれた斥新一さん、ごめんなさい)。
そして大学生になった私はとうとうこのキットを手に入れます! 確か吉祥寺パルコにあったプラモデル屋さんで買ったと思います。シルバーのベースに「リターン オブ ジェダイ」の赤いロゴ。そしてESBファルコンのプロップ写真がドカーンと載っている超カッコいいパッケージでした。
但し、そのキットを手に入れたその後の記憶がありません。微かに覚えているのはPカッターを使ってクチバシを円盤状の本体から切り離したことくらい…
当時、プラモデルを改造するスキルも無ければ道具も無い。それに先に書いた3つの教えを実行するにも、そもそもファルコンのプロップが実際どのような形をしているのか知りもしなかった訳ですから。そんな状況の中で外国製の高価なキットを闇雲に切り刻むなんて。そんな記憶は忘れたくもなりますよね。
その証拠に今、私の手元にはその時のファルコンのキットの残骸すら何1つ残っていません。このキットへの思い入れは遠い昔にスッパリ切り捨ててしまったのでしょう。自分の犯した罪と一緒に。笑
それから10数年後ー
「SWクロニクル」が発刊されたこと。ネット環境が整い、それまで見たこともなかったファルコンのプロップ画像が大量に手に入るようになったこと。そして当時開催されていた「アート オブ スター・ウォーズ展」を観たことで、私のSWのプロップ愛、取り分けミレニアムファルコンへの愛が溢れ出し、遂には「どうしても欲しい物でこの世に無い物は自分で作るしかない!」と言う1つの結論に辿り着きます。
いやー馬鹿ですよねぇ、発想が。
でもこれ結構マジでした。結局そのミレニアムファルコン愛は途中で息絶えてしまうのですが、当時の本気度は今見てもなかなかのものです。
これがその愛の形です。
大きさは全長46cm。mpcキットとほぼ同サイズです。1/72スケールなのかな?
下部のゴチャメカ穴の資料を見つけられなかったことも挫折の1つの要因となりました。
この箇所がどうなっているのかは「SWクロニクル ビークル編」が発刊されるまで待たなくてはいけませんでした。
ファルコンのこの本体の膨らみもなかなか拘って作っています。
排気ダクトやパンサー、その他のゴチャメカも全てフルスクラッチです。
プレートのコの字の位置や大きさも忠実に再現しています。但し外れて紛失したり破損している箇所もありますね。
自分で言うのもなんですが、マチルダのパーツはエアフィックスの物より出来がいい!
「いつかは完成させなければ」と言う後ろめたい気持ちがずっとありましたが、バンダイから発売された「PG 1/72 ミレニアムファルコン」をネットで見た時にその思いはすっかり消え失せました。
これぞ私の目指していた物でしたから。今からどんなに頑張ってももう自分の納得する物は作れません。過去の遺産として、処分せずに大事に持っておきます。
今、その愛はDeAGOファルコンに注がれていますからね。がんばろー!