6月に入ってからAT-ATの「この部分」の創作を進めています。
「この部分」と書いたのは、ここを何と呼べばいいのか私の中ではっきりとしていないからです。書籍【スター・ウォーズ クロスセクション】を見るとこのように書かれています。
「AT-ATを上陸用小型船に固定する留め具」
これって部位の名称ではなく用途の説明ですよね。笑 これを読んでネットで見かける幾つかの画像が思い浮かびました。
それらを改めて確認したのですが、残念なことにどの画像にも「この部分」に固定フックのような物が付いている描写はありませんでした。
ですので「この部分」の機能については今ひとつはっきりとしないのですが、それでも何かしらの名称を付けておいた方が、今後記事を書き進める上で都合がいいと思うのです。
それで今回の記事のタイトルにあるように、取り敢えず私はこれを「サイドスカート」と名付けることにしました。
戦車の側面にあって、履帯や輪転などの駆動部分を防御する板状のカバーのことです。AT-ATの「この部分」も用途的に同じ物と言えなくもないので。
てことで、相変わらず長くて理屈っぽい前置きになりましたね。笑
このサイドスカートの外面に関してはネットに画像が溢れているので、創作をする上で問題はないのですが、内面はどうしても不明な点が多い為【バンダイ 1/144 AT-AT】のキットを参考にしようと考えました。
これがキットの画像で、下がネットにある撮影モデルを複製した物の画像です。
この比較画像でも分かるように、内面の中央にあるピンクで示したBOX状の部位の形状が随分違います。そしてそれに伴い外側から見えるこのイエローで示した面の形状も違っています。
これはキットが再現している撮影モデルの個体差だと言えなくもないのですが、そう断言するのは少々厳しいと思われます。ですので私はこのBOXに関しては、キットではなくネットにある画像を私なりに解釈して創作することにしました。
で、最近はよく途中経過の画像を撮り忘れて、いきなり完成した画像を掲載することが多かったのですが、今回はしっかり撮影しましたのでお見せします。
なので今回の記事はとんでもなく長いです!笑
今回私はこのBOX部分を別に創作し、それを板状のスカートにはめ込む方法を考えました。BOX部分の展開図を作くり、それを型紙にして0.5mm厚のプラ板に貼り、カットした物を組んでいきました。
これが箱組みをしている途中の物です。更に創作を続けます。
そして組み上がった物がこれです。これを綺麗に整形して完成させたのが次の画像です。
この画像を見ていただくと、かなり時間を掛けて丁寧に仕上げているのがお分かりいただけると思います。勿論これをもう1つ創作する気力を私は持っていません。笑 それに0.5mm厚のプラ板ではいずれ永年劣化で変形してしまうことが予想されます。
なのでこれは複製してレジンに置き換えることにしました。
次に、スカートの厚みをネットの画像から採寸したところ約1.3mmでした。【タミヤ】のプラ板に1.2mm厚の物がありますでそれを使用してもいいかなと思ったのですが、あいにくそれを持ち合わせていなかったので、0.5mm厚のプラ板と【プラストラクト】の0.8mm厚のスチレンシートを貼り合わせることにしました。
型紙を貼ってカットした物がこれです。
そして複製したBOXを中央にはめ込み、表面の微かな段差や隙間を整形しました。
そして次に創作したのが、コルゲート外板(?)を思わせるような6本のモールドです。これもネットの画像から採寸し、【プラストラクト MRH-80 半丸棒(直径2.0mm)】と【プラストラクト MS-408 長四角棒(1.0mm×2.0mm)】を貼り合わせて作りました。
両側に計12本。それぞれの長さにカットして、それぞれの両端を丸くする作業は地味に大変でした。
そして完成させたサイドスカートの外面がこれです。
後残り2週間で、これを胴体に取り付けるところまで終わらせる予定です。
それではまた。