前回の続きです。コクピットチューブの反対側の装甲プレートの貼り付けをします。
チューブの中央のラインに【タミヤ 1/700 アメリカ 航空母艦 ホーネット】のパーツ(ピンクに色付け)をもう1つ追加で仮止めし、プレートを貼る位置のガイドとします。因みにこのパーツは残念ながら【ホーネット】の1つのキットに1つしかありません。
装甲プレートの位置をチューブに書き込みました。そしてここから、プレートを貼り付ける過程を4コマ漫画風にして解説します。
①装甲プレートはタミヤの0.5mm厚のプラ板で再現します。プレートの位置を書き込んだチューブに直接プラ板を当ててプレートの幅をプラ板に書き写します。使用しているシャープペンは、私が学生時代からずっと愛用している【ステッドラー 製図用シャープペン 925 03 0.3mm】です。
②プラ板をカットする際に私は【スコヤ】を使用しています。これで正確な長方形を簡単に切り出す事が出来ます。使用しているカッターの刃は【OLFA 鋭角研磨 0.38mm厚 特専黒刃(小)】です。強度はそんなに高くはないのですが、切る時にプラ板に吸い付く感じが気に入っています。
③カットしたプラ板を筆軸などの丸い棒でしごいてカーブの癖を付けています。(その際ちゃんと気を使って正確に平行にしごきます)。
事前にこの加工をしておくと、チューブにプラ板を貼り付ける際に接着剤が乾くまで手で固定しておく必要が無くなります。
④今更ですが、私はABS樹脂素材のDeAGOファルコンにPS樹脂素材のプラ板や流用パーツ等を貼り付ける時の接着剤には、あれこれ深く考えず【タミヤセメント(角) 40ml】と【タミヤセメント(流し込みタイプ)40ml】の2つを使用しています。【タミヤセメント ABS樹脂用】は買ってはいるのですが使わずじまいです。複製したレジンキャストのパーツの貼り付には瞬間接着剤を使用しています。
装甲プレートを貼り終えた画像がこちらです。幅の不揃いなプレートのランダムな並びにILM スタッフのセンスを感じます。もしこれが綺麗に揃っていたら…
おふざけで画像を作ってみました。いやーこれはカッコ悪いレベルを通り越して何だか気持ち悪いですよね。笑
前回の記事で「コの字の切り込み作業はプレートをチューブに貼り付ける前にした方が楽だ」と書きましたが、やはり貼り付けた後にネットの画像で切り込みの位置を確認しながら行うのがいいと判断しました。
ただ、いざネットの画像を探しみると、こちら側の画像が極端に少ない事に気付きました。不完全ではありますが、見つけた画像を繋ぎ合わせて参考資料としました。
コクピットチューブの反対側に比べると随分正確さに欠けるのですが、何とかコの字の切り込み作業を終えました。
チューブのこちらの面はかなり以前に中途半端に手を入れていたのですが、今回ちゃんとパーツの合わせ目等を修正しました。左がbeforeで右がafterです。
DeAGOファルコンの造形で、私がいつも気になっている箇所があります。ピンクのラインで囲った箇所です。この装甲プレートの合わせ目の溝は、このパーツを成型する際の金型の「抜け」を考慮し、プレートのエッジが抜き方向に垂直になっています。こんな箇所がDeAGOファルコンにはいくつもあります。
これは技術的に仕方のない事だとは分かっているのですが、私的にはどうしてもこれが許せない!
ですが文句だけ言ってもどうにもなりませんので、地道に修正していきたいと思います。笑
それから右の画像を見ていただくとお分かりいただけますが、ノーズコーンが付く円周にあるディテールは丸々削り落して更地にしました。この円周にあるメッシュ部分は、私の解析ではマンダラの排気ダクトのメッシュと同じ物だと考えています。つまりまた【ファインモールド 1/48 タイファイター】のソーラーパネルの1年ぶりの登場となる訳です。
ですが、その創作はまだまだ先になりそうです。ではまた。